本記事では、漢字コードを変換するツールnkfの使い方についてまとめる。
コンピュータでは、文字は数値として内部で処理されている。日本語の漢字やひらがな、カタカナなど全角文字の数値表現は、jisコード、EUCコード、Shift-jisコード、UTFコードなど複数の種類の表現方法がある。したがって、たとえばEUCコードで文字を扱っているシステムで、UTFコードで書かれたテキストファイルを読もうとすると文字化けが起きて、ただしく表示されないことがある。ゆえに、システムで扱っている漢字コードと異なるコードで表現されたテキストファイルを読むためには、適切な漢字コードに変換する必要がある。
通常のテキストファイルは、文字の並び(文字列)として表現される。この文字としては、漢字やひらがななどの目に見える文字だけでなく、空白文字やタブ文字、改行文字などが含まれる。改行文字は、「その文字が置かれた位置から、改行して表示せよ」という意味を持った文字である。この改行文字は漢字コードのときと同じようにいくつかの種類がある。それらは、Unix改行形式、Windows改行形式、macintosh改行形式である。したがって、windows改行形式で書かれたテキストファイルをunixで読むために、unix改行形式に変換しなければならないことがある。
以下に、nkfコマンドの書式、オプションの一覧、使用例をまとめる。
[書式] $ nkf オプション ファイル名 > 出力ファイル名 [オプション] 次のオプションで漢字コードを指定する。 j Jis(ISO-2022-JP)コード e EUCコード s Shift-jisコード w UTF-8コード 次のオプションで改行コードを変換する。 Lu Unix改行形式(LF)に変換 Lw Windows改行形式(CR/LF)に変換 Lm Macintosh改行形式(CR)に変換 その他 g どの漢字コードで表現されたテキストファイルか推測する。 [使用例] (1)漢字コードを推測する。 $ nkf -g input.txt (2)EUCコードに変換する。 $ nkf -e before.txt > after.txt (3)UTFコード、unix改行形式に変換する。 $ nkf -w -Lu before.txt > after.txt
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