本記事では、3つのパッケージ管理ツール(apt-get, dselect, dpkg)について概説して、システムの移行作業への活用法をまとめる。すなわち、旧システムに導入済みのすべてのパッケージを新システムに一括インストールする方法。
apt-get
レポジトリを登録する。設定ファイル/etc/apt/sources.listに、レポジトリを記述する。例えば、Ubuntu 8.04の場合は次のようにする。
deb http://archive.ubuntulinux.jp/ubuntu-ja hardy/ deb http://archive.ubuntulinux.jp/ubuntu-ja hardy-ja/
パッケージ情報を更新する。登録したレポジトリを参照して、パッケージの一覧を取得する。アップグレード、インストールの前に実行する。
$ apt-get update
パッケージをアップグレードする。
$ apt-get dist-upgrade
指定のパッケージをインストールする。
$ apt-get install パッケージ名
関連サイト:「ATP HOWTO」
dselect
パッケージを一覧から選んで対話的にインストールする。もちろんsources.listが正しく設定されている必要がある。
dpkg
ローカルマシン内で、指定のパッケージをインストール、アンインストール、情報取得などを行う。
パッケージをインストールする。
$ dpkg -i パッケージ名
パッケージをアンインストールする。
$ dpkg -r パッケージ名 // etc以下の設定ファイルは残す。 $ dpkg --purge パッケージ名 //すべてのファイルを消去する。
インストールパッケージの一覧を取得する。
$ dpkg -l または $ dpkg -l パッケージ名 または $ dpkg --get-selections > 一覧をダンプするファイル名
インストールされたパッケージのファイル名を一覧
$ dpkg -L パッケージ名
特定のファイルが含まれるパッケージ名を検索する。
$ dpkg -S ファイル名
パッケージファイルの中身を一覧表示する。
$ dpkg -c パッケージ名
パッケージの中身を抽出する。
$ dpkg -x パッケージ名 展開する場所
パッケージの状態を確認する。インストール中断や設定失敗など何らかのエラー状態にあるパッケージを表示する。
$ dpkg --audit
一覧表に指定されたファイルリストをインストール指定する。
$ dpkg --set-selections < インストールファイルの一覧表
出典:dpkgコマンドの扱い方は、LANDISK HACKING DIARY 「apt-get, dpkgコマンドでパッケージ管理」から引用しました。こちらにより詳しい情報が載っています。
システム移行への活用
旧システムにインストールされたパッケージ一覧を取得する。 旧システムにおいて以下を実行して、パッケージ一覧を作成する。
$ dpkg --get-selections > packagelist.txt
新システムにパッケージをインストールする。 旧システムのパッケージ一式をインストール指定する。
$ dpkg --set-selections
関連サイト:「パッケージやパッケージシステムのFAQ」
2 コメント:
パッケージ操作の参考にさせて頂きました
$ dkpg -l
↓
$ dpkg -l
では?
確かに間違っていました。
ご指摘どうもありがとうございました。
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