バッシュシェルを使っている場合、ホームディレクトリに
.bashrc
.bash_profile <----(誤)Ubuntu 8.04では.profileを優先して読み込みます。
というファイルがある場合、シェルはそのファイルを読み込んで設定を登録します。.bashrcはシェルが起動する度(例えば、ktermなどの端末を立ち上げる度)に読み込まれる一方、.bash_profileは基本的にログインしたときにだけ読み込まれます。
(注)ドットで始まるファイルはlsコマンドだけでは通常は表示されません。lsコマンドにaオプションを付けて
$ ls -aと実行すれば、ドットで始まるファイルなどすべてのファイルが表示されます。
.bash_profileでできること
.bash_profileに環境変数の設定をして、シェルの動作を変えることができます。
環境変数の設定を確認する
$ printenv | lessを実行すると、設定されている変数の一覧が表示されます。
例えば、以下のように左辺に環境変数で、右辺にその設定値として表示されます。
SHELL=/bin/bash TERM=xterm http_proxy=yyy USERNAME=xxx COLORTERM=gnome-terminal PATH=/usr/local/sbin:/usr/local/bin:/usr/sbin:/usr/bin:/sbin:/bin:/usr/games LANG=ja_JP.UTF-8
設定ファイルの読み込まれる順番
まず最初はシステムの設定/etc/profileが読み込まれます(これはユーザの設定ではないので、一般ユーザは編集できません!)。その次に、下に示した順番でユーザごとの設定ファイルが読み込まれます。
- ~/.bash_profileを読み込む。
- ~/.bash_profileがなければ~/.bash_loginを読み込む。
- さらに~/.bash_loginがなければ~/.prfileを読み込む。
環境変数を設定する。
~/.bash_profileに以下のように書き込む。
書式の例:
環境変数1=設定値1 環境変数2=設定値2 環境変数3=設定値3 … export 環境変数1 環境変数2 環境変数3 …
.bash_profileの設定例:
# .bash_profile # Get the aliases and functions if [ -f ~/.bashrc ]; then . ~/.bashrc fi # User specific environment and startup programs ENV=$HOME/.bashrc USERNAME="xxxx" PATH=$PATH:"/$HOME/bin" export USERNAME ENV PATH
.bash_profileを読み込む
ログアウトして、再ログインする。あるいは以下のコマンドで設定を更新する。
$source ~/.bash_profile
その他
シェル変数を設定して、バッシュの動作を変えることもできる。 例えば、@ITの「bashのカスタマイズ」が参考になります。
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