Unix系のOSで標準的なエディタでemacsがあります。emacsはエディタ以上の強力なツールです。というのは、emacsの上でブラウザやメーラ、あるいはシェルのインタープリタやデバッガなどを扱えるので、emacsの上だけでかなりの作業を行うことができます(やろうと思えば)。
emacsは独特のキーバインドを提供しています。キーバインドというのは、いくつかのキーを組み合わせて1つの機能を呼び出すものです。はじめて聞く人には抽象的で分かりずらいかもしれませんが、具体的な作業で説明すると次のようになります。「1行を切り取って、別の場所に貼り付ける」場合を考えます。”普通の”エディタでは、
- マウスで1行を選択する。
- メニューバーで「切り取り」をクリックする。
- カーソルを指定の位置に移動させる。
- メニューバーで「貼り付け」をクリックする。
emacsでキーバインドを使うと、次のようにキーボードだけで行うことができます。
- 行の先頭に移動する(Ctrl-a)。
- 1行を切り取る(Ctrl-k)。
- 指定の行(例えば3行下)に移動する(Ctrl-u 3 Ctrl-n)。
- 切り取った行を貼り付ける(Ctrl-y)。
前置きが長くなりましたが、本記事ではemacsのキーバインドで気になったものをピックアップしてまとめます。大抵は、自分が忘れていたものをピックアップするので、網羅的なものではありません。
選択した範囲を切り取る。
- 選択範囲の起点を指定する(マークセット)。 指定の場所にカーソルを進めて、Ctrl-SPC (注)SPCはスペースです
- 選択範囲の終点に移動する。
- 選択範囲を切り取る。 Ctrl-w
随時、追加していきます
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