本記事では、/etc/hosts.allowでのサブネットマスクの指定の仕方について注意事項をまとめる。
hosts.allowとは
/etc/hosts.allowは、ローカルホストへのアクセス制御を規程する設定ファイルで、/etc/hosts.denyと対になるものである。通常、/etc/hosts.denyですべてのホストからのアクセスを拒否して、/etc/hosts.allowに許可するホストを個別的に記述することが多い(設定の詳細は、本記事「SSHサーバの設定」のセキュリティの設定(Tcp wrappersを用いたアクセス制限)という節にまとめている。)。
サブネットマスクの指定方法
サブネットマスクは、ipアドレスのネットワーク部の長さを表すもので、192.168.0.0〜192.168.255.255の範囲のipアドレスは192.168.0.0/16というように表される。ちなみに、2進数で表すと次のようになる。
11000000.10101000.00000000.00000000 から 11000000.10101000.11111111.11111111 まで
16は先頭から16ビット目までがネットワーク部であることを表していて、この表記によってそのネットワークに属するすべてのホストを表すことができる。
本題の/etc/hosts.allowでのサブネットマスクの指定だが、例えばsshサービスにアクセスできるホストのipを制限する場合には次のように書けば良いのかと勘違いしていたが、間違いであることに気づいたのでメモしておく。
ssh : 192.168.0.0/16 <---誤り(と思う)
centosで、$man hosts.allowとして確認してみたら、アクセス制御で実装されているパターンについて書かれていた。ネットマスクを使う場合:
An expression of the form ‘n.n.n.n/m.m.m.m´ is interpreted as a ‘net/mask´ pair. An IPv4 host address is matched if ‘net´ is equal to the bitwise AND of the address and the ‘mask´. For example, the net/mask pattern ‘131.155.72.0/255.255.254.0´ matches every address in the range ‘131.155.72.0´ through ‘131.155.73.255´.
ssh : 192.168.0.0/255.255.0.0
あるいは、もっと簡単な書き方もできる。
ssh : 192.168.
A string that ends with a ‘.´ character. A host address is matched if its first numeric fields match the given string. For example, the pattern ‘131.155.´ matches the address of (almost) every host on the Eindhoven University network (131.155.x.x).
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