Linuxユーザの立場から、役立つ情報や困ったときの解決方法を分かりやすく、かつ簡潔に記事にまとめています。主に、Ubuntu 8.04(→9.04)やCentOS 5.2(→5.3)で確認したことですが、他のディストリビューションでも応用できると思います。内容は(1)設定ファイルの書き方(2)役立つソフトウェア紹介やインストール方法(3)便利なコマンドの使い方や活用例(4)困ったときの解決方法です。このページの末尾にキーワード別で記事を分類してあります。また、真上の「ブログ検索」フォームからブログ内の記事を検索できます。

2009年1月16日金曜日

Minion Pro数学記号フォントのインストール このエントリーを含むはてなブックマーク

本記事では、Ubuntu8.04でAdobe MinionProのための数学記号フォントのlatexスタイルファイルのインストール方法をまとめる。

MinionProは、Adobe systemsの欧文フォントのフォントファミリーです。

参考サイト:

MinionProフォントのインストールは「Minion ProフォントのLatexサポートのインストール」をご覧ください。

注意事項

Installing Minion Pro fonts では、/usr/local/share/texmf以下にインストールする方法が書かれているが、 私は/usr/local/share/texmf-texlive以下にインストールしてしまった。 前者の方が良いのだろうが、後者でも問題なかったのでここでは後者で説明する。

パッケージ取得

CTANからパッケージmnsymbol.zipを取得する。

取得したパッケージは、説明の都合上~/tmpに展開することにする。

$ cd ~/tmp
$ unzip mnsymbol.zip
$ cd mnsymbol

スタイルファイルのコピー

$ pwd
/home/tkhisa/tmp/mnsymbol
$ cd tex
$ latex MnSymbol.ins
$ sudo cp MnSymbol.sty /usr/share/texmf-texlive/tex/latex/MnSymbol

sourceディレクトリ内のファイルをすべてコピー

$ sudo mkdir /usr/share/texmf-texlive/fonts/source/public/MnSymbol
$ cd ~/tmp/mnsymbol/source
$ sudo cp * /usr/share/texmf-texlive/fonts/source/public/MnSymbol

ドキュメントをコピー

$ sudo mkdir /usr/share/texmf-texlive/doc/latex/MnSymbol
$ cd ~/tmp/mnsymbol
$ sudo cp MnSymbol.ps, MnSymbol.pdf, README /usr/share/texmf-texlive/doc/latex/MnSymbol

PostScript fontsをインストールするために以下をコピー

$ sudo mkdir /usr/share/texmf-texlive/fonts/map/dvips/MnSymbol
$ sudo mkdir /usr/share/texmf-texlive/fonts/enc/dvips/MnSymbol
$ sudo mkdir /usr/share/texmf-texlive/fonts/type1/public/MnSymbol
$ cd ~/tmp/mnsymbol
$ sudo cp enc/MnSymbol.map /usr/share/texmf-texlive/fonts/map/dvips/MnSymbol
$ sudo cp enc/*.enc /usr/share/texmf-texlive/fonts/enc/dvips/MnSymbol
$ sudo cp pfb/*.pfb /usr/share/texmf-texlive/fonts/type1/public/MnSymbol

tfmディレクトリをコピー

$ sudo mkdir /usr/share/texmf-texlive/fonts/tfm/public/MnSymbol
$ cd ~/tmp/mnsymbol
$ sudo cp tfm/* /usr/share/texmf-texlive/fonts/tfm/public/MnSymbol

データベースの更新

$ sudo mktexlsr
$ sudo updmap-sys --enable MixedMap MnSymbol.map

以上で設定は終了。スタイルファイルを使用するためには、プリアンブルに次の1行を挿入する。

\usepackage{MnSymbol}

参考サイト:

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