Linuxユーザの立場から、役立つ情報や困ったときの解決方法を分かりやすく、かつ簡潔に記事にまとめています。主に、Ubuntu 8.04(→9.04)やCentOS 5.2(→5.3)で確認したことですが、他のディストリビューションでも応用できると思います。内容は(1)設定ファイルの書き方(2)役立つソフトウェア紹介やインストール方法(3)便利なコマンドの使い方や活用例(4)困ったときの解決方法です。このページの末尾にキーワード別で記事を分類してあります。また、真上の「ブログ検索」フォームからブログ内の記事を検索できます。

2009年9月22日火曜日

プロバイダのメールサーバにメールをリレーしてもらう。 このエントリーを含むはてなブックマーク

本記事では、自宅のメールサーバからポストしたメールを、プロバイダのメールサーバにリレーしてもらうための方法をまとめる。最近は、スパムメールが横行しているため、メールサーバはSASL認証などによりアクセス制御している。以下の説明では、自宅のメールサーバ=postfix、プロバイダ=eoと仮定し、メールサーバの(SASL認証以外の)設定は済んでいるものとする。

設定方法

まず、/etc/postfix/main.cfに利用するプロバイダのリレーホストを記述する。

relayhost = smtpauth.eonet.ne.jp:587

次に、同じ設定ファイルでSASL認証のための設定を記述する。

smtp_sasl_auth_enable = yes
smtp_sasl_password_maps = hash:/etc/postfix/sasl_passwd
smtp_sasl_security_options = noanonymous
smtp_sasl_mechanism_filter = plain, login, cram-md5

ここで、smtp_sasl_...となっていることに注意する。というのは、smtpd_sasl_...という設定パラメータも存在するから。前者は、クライアントとして(サーバの提供する)SASL認証を利用する場合の設定パラメータを意味し、後者は、サーバとしてSASL認証を提供する場合の設定パラメータを意味する。

次に、SASLパスワードを記述したパスワードファイルを作成する。以下で作成するパスワードファイルは、/etc/postfix/sasl_passwdとする。

smtpauth.eonet.ne.jp:587 アカウント%キーワード.eonet.ne.jp:パスワード

作成したらpostmapを実行し、ルックアップでーブルを作成し、パスワードファイルを消去する。

# pwd
/etc/postfix
# postmap sasl_passwd
# rm sasl_passwd

最後に、postfixをリロードしておく。

# /etc/rc.d/init.d/postfix reload

参考URL:PostfixをSMTPクライアントとしてSASL認証

Postfix+saslでOP25B対策

Vine3.2のPostfixでSMTP認証

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